貧困の中で犯罪を犯す人間たちにやるせなさが募る映画「ルーベ、嘆きの光」

映画

こんにちは。カナエです。

地球温暖化してるのに紛争ばかり多くて苦しむ人が増えていく・・つくづく人間って罪深いなと感じる昨今です。今回はそんな人間のもろさ、哀しみを描いた映画「ルーベ、嘆きの光」をご紹介します。

貧しい犯罪者に注がれる警察署長ダウードの優しい眼差し

映画紹介

製作年  2019年 フランス映画

監督   アルノー・デプレシャン

脚本   アルノー・デプレシャン、レア・ミシウス

音楽   グレゴワール・エッツェル

キャスト ロシュディ・ゼム、レア・セドゥー、アントワン・ライナルツ他

☽映画のあらすじ(ネタバレ)

暗いオレンジ色の夜の明かりに浮かび上がるフランス北部、ベルギーとの国境近くのルーベの街。産業が乏しいうえに民族が混在しているこの貧しい街では凶悪な犯罪が絶えず勃発していました。

警察署長ダゥード(ロシュディ・ゼム)は街の住人のすさんだ心を知り尽くしやるせない思いに駆られながらも職務をこなしていました。家族は彼一人を残して豊かな街へと移っていきました。彼が残っているのは刑務所に入っているたった一人の身内である甥を見捨てていけなかったのかもしれません。しかしその甥も自分を刑務所に入れた警察署長であるダゥードを恨んで会おうとはしませんでした。

そんなルーベの街に着任したコートレル警部補。彼は犯罪の多発するルーベで事件の解決に努めます。ある放火事件の担当になった彼は現場近くに住むクロード(レア・セドゥー)とマリーという若い女の子たちに協力を求めました。同居している二人はある男が怪しいと言いますが、その男にはアリバイがありました。警察が容疑者を特定できずにいるうちに今度は近所で殺された老女の死体が発見されます。またも目撃者になった二人を警察は怪しいと疑い始めるのでした。

二人が老女宅に盗みに入ったことがわかるとダゥードらは二人が老女を殺したのではと事情聴取を始めます。そして彼女らのしたことが次第にわかってくるのでした・・。

二人はわずかな食料を盗むために老女を殺したのでした

そんなことのために殺しを・・とコートレルは暗然とした気持ちになります。

捜査のベテラン、ダゥードは二人をうまく懐柔します。彼はクロードのこれまでの人生がどうだったのかを推察しました。

クロードの苦しみを理解したダゥードはクロードに穏やかに接してその頑なな心をほぐしていきます。

一方マリーは子供のころから容姿も地味で教室の片隅にいる目立たない女の子だった、ぱっとしない人生だったがクロードと出会ったことで変わっただろうと言いあてます。

聴取に根負けしたマリーは老女を二人で殺した、自分は首を絞めてクロードは枕を老女の顔に押しつけたと自供しました。しかしクロードはあくまでも自分は殺しに手を貸していないと言い張ります。

実況見分で二人が一緒になるとマリーはクロードを意識してそれまでの話を変え、自分が中心になって老女を殺したと主張しました。クロードを愛するマリーは自分が重い罪になっても彼女を守ろうとしたのです。そんなマリーにクロードは沈黙を守りマリーを最後まで見ようとしませんでした。

ダゥードは二人の関係で優位に立っているのはクロードだと最初からわかっていました。それでも子供のいるクロードの苦境を察して黙って見守るしかありませんでした。

そんな風に「老女殺し」の事件は終わりました。ダゥードとコートレルは競馬を見ながら束の間ほっと一息寛ぐのでした・・。

映画の感想

“恋人”クロードを庇うマリーの切なさが胸に迫ります。

事実を元にした淡々とした映画でしたが注目は007の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」に出演していたクロード役のレア・セドゥー。ちょっと日本の女優本田翼さんに似てました。すさんだ町に住むシングルマザーの希望のない瞳が印象的でした。

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