映画「灼熱の魂」は一人の女性の過酷な人生を描いた傑作!そのネタバレあらすじ、感想も!!

映画

こんにちは。カナエです。今回は中東で今も続いてる戦争を題材にした映画「灼熱の魂」について書きたいと思います。

いつ終わるとも知れない戦いに人々は虐げられ悲しみの叫びをあげる

映画データ

製作年    2010年  フランス、カナダ合作

原題     Incendies

監督     ドゥニ・ヴィルヌーヴ

脚本     ドゥニ・ヴィルヌーヴ

原作     ワジディ・ムアワッド  「焼け焦げる魂」

キャスト   ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデット他

映画のあらすじ(ネタバレ)

カナダのケベック州に住むアラブ系の双子の姉弟、ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)シモン(マキシム・ゴーデット)は急死した母親ナワル・マルワン(ルブナ・アザバル)の遺書を公証人のルベルから受け取ります。母親のナワルはルベルの秘書を長い間勤めておりルベルは死の床にいたナワルから遺言を伝えられたのでした。遺書の内容は驚くべきもので、自分を棺に入れず裸で埋葬し、墓碑も建てるなというものでした。

まともじゃない

<画像出典>eiga.com/movie/57070/gallery/

母親を変わり者で頑なだと嫌っていたシモンは呆れます。

しかしルベルは二人に母親の手紙を渡します。ジェンヌには父親宛て、シモンには兄宛ての手紙でした。父親と兄の存在さえ知らなかったジャンヌたちは戸惑います。

父親と兄を探して手紙を渡せば普通に埋葬し墓碑もお願いする、とナワルは言い遺した

ルベルは二人に説明しました。

***

シモンは馬鹿げた遺書には従えないとカナダに残りましたが、ジャンヌは父親を捜そうと中東に旅立ちます。そして母親ナワルの悲惨な人生が明らかになっていくのでした・・。

【ナワル・アルマンの生涯】

母親ナワルの若い時代は中東ではキリスト教徒とイスラム教徒が激しく戦っていました。ナワルはキリスト教徒でしたが、彼女の生まれた村のそばにはイスラム教徒の難民キャンプがありました。ナワルはそこの青年と恋に落ちて子供を孕みますが、キリスト教徒の兄たちに恋人は銃殺されてしまいます。ナワル自身も一族の家系を汚したとして殺されそうになりますが、祖母によって命は助けられました。祖母はナワルが子供を産むまでは家で面倒をみましたが、産んだ後は子供は孤児院へ、ナワルは街の叔父の家で大学に行くよう命じました。

叔父の家で大学に通っていたナワルですが、国はキリスト教徒とイスラム教徒の争いが激化して内戦状態になります。ナワルはニハドと名付けた自分の産んだ息子の安否を確かめようと南部の孤児院に向かいますが、孤児院はキリスト教徒によって襲撃されていました。バスで孤児院へ向かう途中、キリスト教徒によってバスが襲われ、キリスト教徒であるナワル以外子供を含めた全員が殺されたのを目撃したナワルは、焼け跡となった孤児院を見てキリスト教徒への憎しみに燃えます。

<画像出典>eiga.com/movie/57070/gallery/

そしてイスラム教徒のテロリストとなると、キリスト教徒の要人の子供の家庭教師となってその屋敷に入り込み、要人を射殺するのでした。

ナワルはイスラム教徒からは英雄視されますが、15年間監獄に入れられ残酷な拷問を受けます。しかしその間も歌を口ずさみ拷問に屈っしなかったナワルは”歌う女”と呼ばれました。そして拷問人アブ・タレクによってレイプされ続けたナワルは双子の子供を出産し、監獄から釈放されるのでした。

ナワルの娘ジャンヌは母の故郷に行きますが、ナワルの家族と知ると村人は一様にジャンヌを冷遇しました。そして母親のナワルが監獄に入れられレイプされて産んだ双子が自分たちだったと知りショックを受けます。ジャンヌはカナダにいる弟のシモンを呼んで兄についても調べるように頼むのでした。

***

イスラム教徒の武装組織と接触したシモンは驚くべき事実を伝えられました。それは父親であるアブ・タレクは孤児院が襲撃されたあと戦士として養成され、そして拷問人となった自分たちの兄であるニハドだったという恐ろしいものでした。そしてアブ・タレクもまた戦争が休止するとカナダに渡り一般人として暮らしていたのでした。

【ナワル・アルマンの最期】

ナワルは監獄を釈放されるとイスラム教徒の幹部の助けでカナダに渡りました。出産した双子は川に捨てられる運命でしたが、産む補助をした看護人が命を助け、ナワルに渡していました。そしてナワルは公証人の秘書をしながら二人を育てましたが、あるときまた無慈悲な運命が訪れます。

<画像出典>eiga.com/movie/57070/gallery/

ジャンヌとプールに泳ぎに行ったナワルは踵に三つの黒い点の入れ墨をした男を見つけました。それが自分をレイプしたアブ・タレクだと気づいたナワルは死に至る精神的打撃を受けます。その黒い踵の入れ墨はナワルの祖母が赤ん坊のニハドに施したナワルの一族を表す印だったのです。ナワルはそのまま力尽き息絶えたのでした・・。

ジャンヌとシモンはカナダに戻るとアブ・タレクの住む街を訪れました。そしてアブ・タレクの住む家に行き、家から出て来た”父である兄”にナワルの二通の手紙を渡しました。

”父親への手紙”には手紙を渡した二人がアブ・タレクの子供たちであるという事実と憎しみを伝え、もう一通の”兄への手紙”には母親として息子ニハドへの愛情が綴られていました。

その後アブ・タレクは息子のニハドとしてナワルの墓に一人佇むのでした・・。

映画の感想

物語の悲惨さに言葉が出ないほどの衝撃を受けました。でも実際今(2023年)もガザは戦争状態になってますし、この地域の人たちは瓦礫の中で生活しているのです。なんの罪もない人たちが躊躇いもなく殺されていく戦争・・。平和な日本という国に住んでいると想像もできない現実ですが、実際この瞬間にも人が死んでいるのですね・・この不公平感って一体何なのだろうかと思ってしまいます。

 <画像出典>eiga.com/movie/57070/gallery/

そして殺している方の兵士だって家に帰れば子供を愛するいいお父さんかも知れない・・。突然暴挙に出る政治家がいなければ人々は穏やかに暮らせるのに。地球温暖化で環境が破壊されるのにそんなこと考えもしない野心家たちに地球が壊されていくのが悲しいです。

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