こんにちは。カナエです✋。
今回は都会に生きる若者たちを描いた映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」をご紹介します。
映画データ
映画データ
製作年 2017年 邦画
監督 石井裕也
原作 最果タヒ
脚本 石井裕也
キャスト 石橋静河、池松壮亮、松田龍平、田中哲司他
映画のあらすじ(ネタバレ)
東京で看護士として働く美香(石橋静河)は夜はガールズバーで働くというハードな生活をしていました。それは田舎の実家の無職の父親に送金するためのお金が必要ということもありましたが、看護士という仕事上患者の死を見なければならず、沈んだ気持ちを紛らわすために働くという側面もありました。
ある日バス待ちをしている美香はビルの間に飛行船を見ます。周りは携帯ばかり見て美香以外誰もそれを見ませんでした。

美香はガールズバーの仲間と合コンをした際にその店の客で一人本を読んでいる男性の様子が気になりました。その男性は片目を抑えて字を追っていたのです。
ある日美香の働くガールズバーにその男性が仲間とやって来ます。彼は慎二(池松壮亮)といい、仲間は智之(松田龍平)と中年の岩下(田中哲司)で日雇いの仕事をしていました。慎二は片目が見えずしゃべりすぎたり無口だったりして人とのコミュニケーションが下手で智之からからかわれていました。美香は智之とアドレス交換して会うようになります。

その夜人身事故で電車が止まって歩いている慎二と仕事帰りの美香が再び顔を合わせました。なんでこんなに何回も会うんだろう、と笑う美香。人身事故で電車が止まったから歩きになったんだと長々と説明し始めた慎二を見て美香は話してないと不安なんだと言います。
俺は変だから
私もそう
慎二は空を見あげて青色の月だと言います。
嫌な予感がする でも綺麗だ
そんな慎二の予感が当たったのか作業場で智之が突然脳梗塞で倒れ亡くなってしまいました。原因は首にあった昔の傷が血管を圧迫していたらしいのです。身寄りのない智之の葬儀は慎二が取り仕切り、智之とつきあっていた美香も弔問にやって来ました。二人で帰る道すがらストリートミュージシャンの歌声が響きます。俺に出来ることがあったら・・という慎二に、死ねばいいのにと美香はきつく言い返して去っていきました。

建築現場で腕を怪我して病院に行った慎二は偶然勤務中の美香と出くわして驚きます。右目が見えないからいつも人の右隣にいるという慎二に美香はそうなんだと冷たく言います。仕事に戻ろうとする美香にまた会いたいと慎二がいうと美香はメールくらいなら教えるというのでした。
昔美香を捨てた恋人からメールが来て二人はデートしました。でも美香の気持ちがわからない元カレに美香は失望します。一方慎二のところにも高校の同級生だった女性からメールが来て会うことになりますが、お互いの気持ちはちぐはぐです。女性が外国へと旅立つと慎二は美香に会いたいとメールするのでした。
そんな時慎二と親しくしていて本を貸してくれていた老人が熱中症で死んでしまいます。智之に続く死を見てしまった慎二はショックを受けます。それでも岩下からの励ましで力を得ました。
ろくな仕事もなく金もないこんな俺でも恋をして生きてる ざまあみろって思うんだよ
コンビニの店員に恋をしていると言う岩下は彼女に会いに(腰が悪いのに)夢中で走って帰っていきました。
そんな岩下を見て吹っ切れた慎二は自分も美香に会いに行きます。美香の住む看護士の寮まで走ってきた慎二に驚く美香。恋人に捨てられて恋愛に投げやりだった美香は慎二の情熱によって変わっていくのでした・・。

街を歩く二人はビルの間に飛行船を見ます。すごくいいことがありそうだと語る慎二に私もそう思うと美香は微笑むのでした・・。
映画の感想・・人は孤独な生きもの、でもつながりたい

「群衆の中の孤独」という言葉がありますが、都会でたくさんの人の中にいながら気持ちを伝えあえない、そんなもどかしさを募らせながらやるせなく生きる若者たちの物語です。
母親の自殺や恋人との別れ、自分の看護する患者の死などで人生に虚しさを感じている美香が二つの身近な人の死を見て人っていうのは簡単に死んでしまうんだと思いながらも希望を見出そうとする慎二と出会うことよってお互いが救われてゆく・・頑なだった美香の表情が最後には優しくなるのが印象的でした。
いつも池松壮亮(さん)は演技派だと思うけど、この映画でも片目が見えないという役で右目が確かにちょっと変な感じでどうやってそんな風に出来たんだろうとうますぎてびっくり。片目の悪い人の表情とかを倣ったのかもしれないけどとてもリアルでした。(メーキャップとかもあったのかな?)
そして石橋凌(さん)と原田美枝子(さん)の娘である石橋静河(さん)の冷めた演技も良かった💛こういう人って現実にいるなあと思ったし、カナエは石橋静河という女優さんを知らなかったので松田龍平さんや田中哲司さんなどの顔を知ってる俳優さんの中で唯一先入観なく“美香”として観れました!
映画の最初で美香はただ一人顔を上げて飛行船を見ますが、最後に慎二と二人で観たのがもう一人ではないという証のシーンのように思えました。
石井裕也監督の「舟を編む」という映画も良かった!主演は松田龍平(さん)でした。


コメント