こんにちは。カナエです💛
前回坂本龍一さんについて書きましたが今回も坂本さんが音楽を担当した映画「シェルタリングスカイ」のついて書きたいと思います。
映画「シェルタリングスカイ」では夫の死で妻は流転の人生を歩む・・
<映画「シェルタリングスカイ」>
映画データ
製作年 1990年 イギリス映画
監督 ベルナルド・ベルトルッチ
原作 ポール・ボウルズ
音楽 坂本龍一
キャスト ジョン・マルコヴィッチ、デブラ・ウィンガー、キャンベル・スコット他
映画のあらすじ(ネタバレ)

<画像出典>https://blogs.yahoo.co.jp/room304zombie/30332849.html
時代は1940年代後半、北アフリカにやってきた三人の旅行者、作曲家のポート・モレスビー(ジョン・マルコヴィッチ)、劇作家の美しい妻キット(デブラ・ウィンガー)、友人のタナー(キャンベル・スコット)はグランド・ホテルに滞在します。結婚して10年経ち倦怠期に入っているポートとキットは部屋は別々、パートナーの行動も気に掛けません。ポートは外出を断るキットを置いて女遊びに行ったりします。
ホテルにはトラベルライターのライル夫人とその息子も滞在していて、白いベンツで移動する二人は次の目的地へポートを誘います。けれど3人は乗れないことからキットは列車でタナーと向かい、ホテルに着くと肉体関係を持ってしまいます。ポートには秘密にする二人ですが、ポートは妻とタナーに何かあったと漠然と気づき、タナーを疎ましく感じるようになるのでした。
ポートとキットはサイクリングに出かけ、高台まで登ります。そして崖の端に腰かけて広々とした丘陵を見下ろして、そこで愛を交わすのでした。ポートは大きく広がる空を見て、外から僕らを守ってくれていると言います。その向こうには何があるのと訊ねるキットに虚空だ、夜だよと答えるポート。そして君だけを愛してると涙を流すのでした。

<画像出典>https://blogs.yahoo.co.jp/room304zombie/30332849.html
ポートとキットは以前のような親密さを取り戻します。そしてポートはライル夫人たちが次に行く街がタナーの行きたいところだと知るとタナーを乗せるように頼み、自分たち夫婦はバスで違う街へと向かうのでした。
砂漠の中をひた走るバス。ポートは自分の体の調子がおかしい事に気づきます。街に到着して降りようとすると倒れてしまうポートにキットは驚きます。急いでホテルをとろうとしますが、街で唯一のホテルは疫病が流行っているからと泊めてくれません。途方に暮れるキットは外人部隊の駐屯地でポートを看病します。部隊の隊長はキットに旦那さんは腸チフスにかかっていると告げ、重体だが看護すれば助かるかもしれないと言うのでした。必死で看病するキット。しかしその努力も空しくポートは息絶えてしまいます。
茫然自失でそこから去ったキットはラクダに乗るアラブの隊商の部族に拾われます。その中の若い男がキットを気に入って自分たちの街に着くとキットを閉じ込めて愛人にするのでした。そして男が仕事で出かけると女たちがキットを部屋から出して外へ連れ出します。街を彷徨うキットはフランスの紙幣を出して食べ物を買おうとしますが、ここでは使えないお金だったので捕まってしまうのでした。
保護されたキットを領事館の女性が迎えに来ます。タナーさんから何度も問い合わせがあったと言う女性。キットはタナーの滞在する最初に三人で泊まったグランドホテルに連れていかれます・・。
しかしあまりにその時と今の自分がかけ離れてしまったと感じるキットはタナーに会うことが出来ません。三人で話をしたバーに入り放心するキット。「道に迷ったかね」。ある老人が声をかけてきてその老人の独白で物語は終わるのでした。
映画の感想・・人間一寸先は闇

<画像出典>https://blogs.yahoo.co.jp/room304zombie/30332849.html
まだ若々しい教養のある夫婦が旅先で夫は病気になって死んでしまい、残された妻はアラブ人の愛人となり、目だけを出したアラブ風の服を着せられ、以前とは全く違う生活を強いられる・・。そんな旅行前は想像もしなかった人生の変化にただ無力な夫婦・・・人間なんてもろいものですね(以前アラブで拉致された西洋の女性がそこから脱出する映画がありましたが、アラブの男性は女性を無造作に自分のものにして家に囲ってしまう、それが普通のよう。現在もそうなのかは知りませんが・・)。
夫のポートは空が自分たちを守ってくれると言いましたが、その死に様は守ってくれるものもなくその向こう側に行ってしまうというものでした。
夫婦が旅する北アフリカの風俗・・そのハエのたかる食物や浅黒い肌の言葉の通じない土着の人間たちの風貌・・その不気味な風景は一見楽し気な旅というものに潜む恐ろしさを感じさせました。
映画の最後キットに声をかける老人は原作者のポール・ボウルズでその独白でこの映画は終わっていますが、それは人というものは自分の死を予測できないというものでした。
突然急変する運命・・人の人生にはそんな怖さが潜んでいるのですね。


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