記事書きのカナエです💛
今日は岩井俊二監督の映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」をご紹介します。
不条理に満ちた人生を生き抜く主人公
映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」
映画データ
製作年 2016年
監督 岩井俊二
原作 岩井俊二
脚本 岩井俊二
キャスト 黒木華、綾野剛、Cocco、原日出子 他
映画のあらすじ(ネタバレ)
生徒にヤジを飛ばされる日々に将来への自信を失った派遣教師の七海(黒木華)は、ネットで知り合っただけの鶴岡鉄也とあっさりと結婚してしまいます。
しかし両親は離婚していて結婚式に出席してくれる親戚も友人も少なかった七海。鉄也に結婚式の出席人数を自分の方と合わせるように言われ、仕方なくネットで見つけた「なんでも屋」の安室(綾野剛)に代理出席を依頼してなんとか式を終わらせることが出来ました。
顔を知らない鉄也と待ち合わせるためポストを目印に・・
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<画像出典>https://eiga.com/movie/83603/gallery/
無事に結婚式が終わり、平穏無事な新婚生活が始まるだろうと思っていたらなんと鉄也が浮気しているといってその浮気相手の恋人の男が押しかけてきます。
事態の収拾のためにその男の家に向かう七海ですが、逆にその男に襲われそうになりまた「なんでも屋」の安室に助けを求めて家から逃げ出しました。
しかし安室が金目当てで鉄也の母親に七海とその男の写真を送ったので、七海が浮気していると誤解した母親に鉄也の家から追い出されてしまうのでした。
路頭に迷って困り果てる七海はホテルに住み込んでベッドメイクの仕事を始めましたが、偶然また安室と再会して(自分が以前依頼したのとは逆の立場の)結婚式の代理出席のバイトに誘われるのでした。その代理メンバーの中で七海は里中真白(Cocco)という女性と知り合い意気投合します。

<画像出典>https://eiga.com/movie/83603/gallery/
次に七海が安室から依頼された仕事はもっと奇妙なものでした。それは住み込みで大きなお屋敷を管理するメイドの仕事でした。強引に安室に連れられてそのお屋敷に行くともうすでに一人のメイドがいて、そのメイドは結婚式で出会った真白だったのでした。対照的な性格の二人でしたが楽しく毎日を過ごします。
しかし実は真白はその屋敷の主人で七海を気に入って安室に頼んでメイドにしたのです。AV女優として働く真白はがんに侵されていて最期の時を愛しい人と過ごしたいと願っていたのです。

<画像出典>https://eiga.com/movie/83603/gallery/
七海と一緒のベッドで冷たくなった真白。
ショックを受ける七海ですが、リセットされた新しい人生を歩み始めるのでした・・。
結婚相手もワン・クリックで簡単に見つかる時代
実体のない初期設定のアイコンの帽子
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<画像出典>https://eiga.com/movie/83603/gallery/
ネットで相手を見つけ、結婚式も偽の家族を出席させる・・そんな実体のない七海の人生。けれど根拠のない浮気疑惑から強引に離婚され、また安室にいいように騙されてお金を取られていく(七海自身は気づきませんが)・・そんな不条理な波に流された先で七海は真白と知り合います。そして彼女のAV女優としての生きざまを知り愛情と肉体に触れ、七海は生きる力を貰い新たな再出発を切るのでした・・。
過酷な運命に翻弄されながらも芯の強さをもつ柔らかい黒木華さんの笑顔が印象的、そして真白役のCoccoさんが強烈で儚い役を好演していました💖。
リップヴァンウィンクルとは?
リップヴァンウィンクルとは米国の小説家アーヴィング(1783~1859年)の短編小説の主人公の名前で、猟に出かけた主人公リップが奇妙な集団に酒をふるまわれて寝てしまい、気がつくと20年もたっていたという浦島太郎のような物語。
何故この映画にリップヴァンウィンクルという名前が付けられたのかと思うのですが、真白に会うまで中身の無い人生を送っていた七海を眠っていたリップと重ねて、その後の七海が新たな人生を歩もうとするのを応援する邦題だったのかもしれません。


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