こんにちは。カナエです✋。
前回に引き続き続編の「ブレードランナー2049」をご紹介します。
ブレードランナー 30年後の世界は・・・
<YouTubeより映画「ブレードランナー2049」>
映画データ
制作年 2017年
監督 ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本 ハンプトン・ファンチャー、マイケル・グリーン製作総指揮 リドリー・スコット
出演 ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルマ
映画のあらすじ(ネタバレ)
時代は前作から30年後の2049年のカリフォルニア、ロサンゼルス。この時代のレプリカントは人間に従順で反抗しないよう製造されています。

そもそも人造人間レプリカントは労働力としてタイレル社が作ったものでしたが、彼らは人間への反乱を起こしてタイレル社を倒産させてしまった。(それが30年前の「ブレードランナー」の物語。)
そして「ブレードランナー2049」になると、地球の生態系が崩壊してウォレスという人物の経営する会社が人類の食糧危機を救います。そのウォレスがタイレル社の資産を引き継いで従順で長命な新しいレプリカントの製造を始めることになるのでした。
タイレル社製造の旧レプリカントたちは人間に反抗する危険な存在としてLA市警に追われることになり、旧レプリカントを抹殺する新レプリカントたちがブレードランナーと呼ばれるようになりました。
レプリカントを追うものという意味の「ブレードランナー」は最初はハリソン・フォード演じるデッカードたちで、前作で旧レプリカントたちを追っていました。でも彼はレプリカントのレイチェルを愛してしまい、旧レプリカントとの戦いを終えるとレイチェルと一緒に姿を消してしまいます。
そして30年後の「ブレードランナー2049」の主人公、LA市警で働く新レプリカントのブレードランナー、名の無い❝K❞(ライアン・ゴズリング)は仕事で一人の旧レプリカントを抹殺します。
その時彼は殺したレプリカントの土地で枯れた木の下に埋められていた白骨を見つけるのでした。
本部に持ち帰って調べると、それは30年前のタイレル社のレイチェルというレプリカントの骨でした。
彼女は警察官だったデッカードの恋人で、彼女の骨からレプリカントである彼女が出産していたことがわかります。

2049年の世界は旧レプリカントが放射能を使った反乱を起こしたせいでLAは荒廃してしまっています。植物も消え去って淀んだ空気の中、砂漠と潰れた建物が広がる広大な地域とネオンが点滅する賑やかな都市部とに分かれています。
❝K❞が見つけたレイチェルの骨は枯れた生気のない木の下に埋められていましたが、それは骨を埋めた者たちにとっては最大限の心をこめた弔い・・埋葬でもありました。
❝K❞は 上官である❝マダム❞から生まれた子供を探して殺すように命じられます。
労働力で必要なだけのレプリカントが子供を産むということは人間にとって脅威でした。
勝手に増殖していくのだから
そうした特別な種は絶やさなくてはならない。
❝K❞は子供の所在を探しますが、子供が育てられていた孤児院を訪れると自分の中にあった幼いころの記憶の場所であることに驚きます。彼が唯一心を開いていて、たびたび映像化するAIのジョイ(ウォレス社製のホームオートメーションシステム)は彼がその”特別な子供”だと言い、名前のない彼をジョーという名前で呼び始めます。

<画像出典> https://eiga.com/movie/85393/gallery/
↑【実体でない映像なんだけど、このAIのジョイはとても可愛い。孤独な”K”の恋人のようなもの】
ジョイ(アナ・デ・アルマス)は彼を愛していて、娼婦を部屋に呼んでその体に自分の映像を被せて彼と一夜を過ごしたりします。(そのひたむきさがファンタジックでとても美しい・・最後は敵(ウォレス社のレプリカント)に消されてしまいますがその時ジョーに愛している、と叫びながら消えていくのでした・・。)
ウォレス社の社長もまた自分が開発できていない生殖力のあるレプリカントを欲しがっていました。なのでジョーを監視して子供を奪おうとします。
そしてついにジョー(ジョイに名づけられた❝K❞)はその子供の父親、デッカード(ハリソン・フォード)を見つけ出します。

しかしデッカードは子供の所在はわからないと言い張ります。一方でジョーの方はデッカードを自分の父親ではないかと思っていました。
ウォレス社のレプリカントがやってきてデッカードを連れ去りますがジョーは深手を負いながらもデッカードを救おうとします。けれど力尽きてジョイも彼らに壊されて消されてしまうのでした・・。
倒れているジョーを以前ジョイに呼ばれて部屋に来た娼婦が助け出します。
実は彼女はレイチェルの子供を守る旧レプリカントの組織の一員で、そのボスの女性から子供は女の子で男の子ではないと知らされます。そしてジョーの記憶は注入した女性の博士のものでした・・彼女こそがその”子供”!
ジョーは組織の女性のボスにウォレス社に捕まったデッカードが秘密を知り過ぎているから殺すように命じられますが、彼を救い出しても組織には知らせずに娘に会わそうとします。
「お前な何なんだ」とジョーに問うデッカード。
「とにかく行け」
一時は自分の父親だと思っていたデッカードを娘のもとに送るジョー。
デッカードのために戦って傷ついたジョーはぐったりと娘の博士の家の階段に横たわります。
淡い雪が瀕死の彼の体に落ちてくる・・。
自分はただのレプリカントだった・・・
静かな諦めの中でジョーは死に向かうのでした。
映画の感想
<YouTubeより映画「ブレードランナー2049」>
この映画は何といってもくすんだ映像美が見事です。
ジョーが歩く都市部に浮かび上がる巨人のような映像の女性たち・・そのエキゾチックな街の雰囲気だけでも十分見ごたえがあります。
そしてこの「ブレードランナー」という映画は常に自分とは何なのだ、ということを観客に問いかけているように思えます。
レプリカントのジョーは自分が人間に造られた冷たい人造人間ではなく母親の子宮から生まれたものでありたかったのでしょう。最初は自分はレプリカントだと割り切って仕事をしていたんだけど”自分は子供ではないか??”と疑った瞬間からそうした愛情を切望してしまったのでしょう。
でもそうではなかった・・。
ジョーは優しく降りかかる雪を感じながら静かに死んでいく・・。
でも人間だって自分が何故生きているのか、その意味は解らない。
レプリカントのジョーの疑問は映画を観ている観客の私達にも伝わってきます。
ジョーを演じたライアン・ゴズリング、「ラララ・ランド」の時とは全く違って(あの時はピアノが上手だなあと・・本当に弾いていたようで感心して見ていましたが・・)でもどこか暖かみのあるレプリカント役が良かったです!!
それにしてもハリソン・フォードはこの映画の演出に怒っていたようです。フォードはこの時体の調子が悪かったのに水攻めとか過酷なシーンが多くてまいったってどこかの記事に書いてありました。
確かになかなか激しい乱闘シーンが多かったから、いくら”インディジョーンズ”のフォードだって高齢なんだから辛かったでしょうね
。


コメント